#農業

農家ハックは深津貴之(@fladdict)さんのように

今後どんな立ち振舞い方で活動していくのかよく訊かれますが、頭のなかでは、UI/UXの専門家である深津貴之さん(@fladdict)さんのことをイメージしています。

(農家の経営支援をしています。美味しいものを作っている生産者さんの苦手な、経営や販売を小技でアップデートしています。転じて、農業経営ノウハウのオープン化を言い出しています。)

深津さんについて

深津さんはUI/UXの専門家です。UI/UXとは、雑にいうとアプリやウェブサイトの使いやすさのことです。色んなサービスに関わられている中で、noteというウェブマガジン/ブログサービスの案件に関して書きます。

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2月28日、僕が農家になった日

2月28日、阿部梨園で働いて以来最大のセンセーショナルな事が起こりました。AMは農林水産省の「働き方改革委員会」。PMは某農業サービス事業者さんのヒアリング。どちらも個人農家者側に近い立場で意見させていただいて、丁寧に傾聴していただきました。

そこで丁寧に耳を傾けてもらったからこそ、「なんで外の人たちは(個人)生産者の気持ちを腹で理解してくれないんだろう〜」「安全圏の方々に生産者のリアルな決死感をどうやって伝えたらいいんだー!」という強い感情が残りました。初めてのことです。

これはつまり、僕がとうとう、「内」の人になっていたのではないかと思うんですよ。心のなかでは完全に「なんで外の人たちは”オレたち”の気持ちを〜(号泣鼻水)」と一人称になっていたんです。

つまり、生産現場から一歩引いた客観的な立場で農家に関わってきた僕が、農家で働きながら農家になれなかった僕が、3年を費やしてようやく、気持ちだけでも農家になれた瞬間だと思うのです。ようやく、彼我の川を渡れた感じがします。そう気づいたとき、鳥肌が立つ感覚がありました。

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農家ブランディングにおける「個性尊重されすぎ問題」

既製品の農産品パッケージは昭和的で死ぬほどダサいです。打破するために農家も個性的なパッケージを作ろうとします。でも、既製品の問題は個性の有無ではなくて、トンマナが現代に合ってないからです。結論だけ先にいうと、トンマナ>>>>個性なので、二兎を追わずに、まずはトンマナに集中するほうが安価でいいよっていう話です。ファッションの、まずは体型に合わせて清潔感を、、と同じです^q^

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新年明けましておめでとうございます

昨年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2017年は阿部梨園でクラウドファンディング(CF)を実施し、急に世に出た1年となりました。ご支援いただいた皆様一人ひとりのおかげです。ありがとうございました。まずは「農業経営のオープン化」という立てた旗でご期待に応えられるよう集中します。

色々な可能性があり心底ワクワクしていますが、新年の所信としては以下の2点です。

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【転載】僕が考える個人農家の活路

この記事は、2016年11月7日に旧サイトで書いた記事を転載しました。


個人農家は生き残れるのか

これからの農業というと、IT化、機械化、大規模化、法人化、、、のように、合理化による生産性向上が話題の大半になる。個人農家も新しい技術で担い手不足を乗り越えたり、生産法人化してスケールを出すのが望ましいとも言われる。それはアメリカの農業に寄せていくイメージだと思う。個人っぽくないし、個人である必然性もない。そうなると、個人が小規模にやっている日本の農家は淘汰されてしまうのだろうか。一次産業人口が減少し続けているとおり、淘汰は既にずっと昔から起きている。それが市場主義経済の望んだ合理だから仕方がないし、誰のせいでもない。

僕は自分が合理主義者だと自覚しつつも、感情の部分では、日本の個人農家になんとか生き延びてほしいと思っている。農村の田園風景に、農家のおっちゃんやおばちゃんに居続けてほしい。農家が作ったおいしい農産物を食べ続けたい。日本の文化として次の世代に伝えたいと切実に思う。それも「保護」によって無理やり保存されるのではなく、「自立」によって生存し続けてほしいと思っている。

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【転載】自分のお給料を作るということ

この記事は、2016年6月8日に旧サイトで書いた記事を転載しました。


先日のGOBOの会のパネルディスカッションで、お蔵入りになった質問がある。それは「(今の仕事で)何が一番大変でしたか?」という問いで、これは自分の中で明確な答えがある。「自分のお給料を作る」のが一番大変だよ!!超超超大変!!だからまた長いやつ書いた。こんなこと書いていいのかー?(気にしてない)

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【転載】農業について最近考えていること

この記事は、2016年5月21日に旧サイトで書いた記事を転載しました。


先日、農学系サークルのOBOG会(通称GOBOの会、ゴボー?)主催の就活生向けイベントに参加させてもらった。農業に関わる各業界から若手社会人が集い、どんな仕事をしているか、何を感じているか伝え合うイベントだった。生産者は少なくて、小売、食品、農協、インフラ、金融、行政、種苗や資材などのサプライチェーン上流、果ては広告や法曹、ベンチャーまで。規模の割に幅広い守備範囲で、学生側にはめっちゃお得だったと思う。僕は学生時代、環境系サークルに所属していたので、農学系サークルは存在さえ知らなかった。OBOGじゃないのに誘ってもらって、今関わっている業界の知り合いが増えて、自分にとってもお得な機会になった。

パネルディスカッションに声をかけてもらって、超短い時間だったけど、自分の働き方のアッピールをした。農家に勤めてるけど生産しない。代わりに経営をアップデートする。特殊だし、あんまり例がないし、それなりに興味持ってもらえたように思う。さわりだけでも面白がってもらえるのであれば、深く踏み込む時間をもらえれば、もっと具体的に提供できる価値があるような気がした。そういう機会を作ることにもう少し積極的になってもいいかもしれない。

学生と色々話した中で、核心的だと思ったやりとり。「(僕)農業の現場に踏み込むの楽しいよ」「(相手)それ絶対おもしろいです。日本の農業に必要です」「(僕)じゃあ現場に出てみたいと思う?」「(相手)えーと、それはちょっと、、、(収入低そう)(不安定そう)(大変そう)」ってなる。結局、生産者の立場に立つには、蛮勇と言えるほどのリスクテイクが必要な雰囲気になる。無難に、農家を「支援」しようという考えになり、周辺業界に就職する。農学部生も非農家出身なら就農しないのが既定路線。僕も学生時代にはそう思ってた。周辺の、農業界全体を支えるような上流側もしくは下流側、行政やサービス業のほうがスケール感があり、付加価値も高くて、そのために大学で勉強してるつもりだった。でも、それって本当なのかな?本当ならなんでそういう構造なんだろう?っていう問いが頭に引っかかって、GOBOの会の帰り道でよくよく考えた。農家のことを助けたいけど、農家みたいな生活水準は敬遠するってどういうことなんだろう?

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