畑に出ない農家の右腕を辞めるゾ

事務所に引きこもりながら農家をどこまで変えられるか、というプロジェクトに取り組むこと2年半。最近は「畑に出ない農家の右腕」という能書きで注目していただき、名前を覚えてもらえるようになりました。気に入っているので、このまま続けたい気持ちもあるのですが、そろそろ返上しようと考えています。僕はこの春から少し畑に出るつもりです。「守りながら変えていく」が信条の阿部梨園ですから、僕も率先して自分自身を変えていきたいと思います。

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人生の隔年エース現象

かつて、杉内俊哉投手や川上憲伸投手は2年に一度大活躍をするので「隔年エース」と呼ばれた。農業にも「隔年結実」という言葉がある。自分も振り返って、2回に1回しか成果を出さない、隔年現象になっている。都度スマートにこなしてきたと胸を張りたいところだけど、隔回で不完全燃焼に終わっている。

これは原因がはっきりしていて、燃え尽きやすい性格が由来だ。

(ステージA)ダラダラこなす。芳しくない結果に終わる。

(ステージB)前回の結果を後悔して、はじめから本気出す。満足のいく結果が出る。

(ステージC)燃え尽きまたは慢心により着火が遅い。ダラダラ(以下略

実際にどうなっているかというと、

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【転載】僕が考える個人農家の活路

この記事は、2016年11月7日に旧サイトで書いた記事を転載しました。


個人農家は生き残れるのか

これからの農業というと、IT化、機械化、大規模化、法人化、、、のように、合理化による生産性向上が話題の大半になる。個人農家も新しい技術で担い手不足を乗り越えたり、生産法人化してスケールを出すのが望ましいとも言われる。それはアメリカの農業に寄せていくイメージだと思う。個人っぽくないし、個人である必然性もない。そうなると、個人が小規模にやっている日本の農家は淘汰されてしまうのだろうか。一次産業人口が減少し続けているとおり、淘汰は既にずっと昔から起きている。それが市場主義経済の望んだ合理だから仕方がないし、誰のせいでもない。

僕は自分が合理主義者だと自覚しつつも、感情の部分では、日本の個人農家になんとか生き延びてほしいと思っている。農村の田園風景に、農家のおっちゃんやおばちゃんに居続けてほしい。農家が作ったおいしい農産物を食べ続けたい。日本の文化として次の世代に伝えたいと切実に思う。それも「保護」によって無理やり保存されるのではなく、「自立」によって生存し続けてほしいと思っている。

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【転載】5年来の戦いに勝ったはなし

この記事は、2016年10月18日に旧サイトで書いた記事を転載しました。


昨日の朝、仕事をしながら、ふと「あ、いま自分は勝利したのかもしれない」と思った。5年来の辛く長い戦い。一人で涙が出た。以下、湿っぽいけど僕にとって大切な人生のB面の話。

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【転載】自分の言葉で話すということ

この記事は、2016年10月14日に旧サイトで書いた記事を転載しました。


理科系は全く好きではなかったが、環境問題に使命感があったので、半ば無理やり理系に進学した。宗教的なほど理系偏重だった高校の雰囲気に流されたのもあるが、その経緯についてここでは書かない。化学も物理も飲み込みは悪く、化学反応も物理現象もよく理解できないので、暗記できる範囲の先はいつも真っ暗闇だった。ただ、科学史としてとらえたときだけ面白く感じられた。高校の範囲の科学がおぼろげにわかるようになったのは国立大学の前期試験に落ちた後で、おかげで後期試験は頭スッキリ合格できた。でも理工系の学類に進学してすぐに、やっぱり自分には、この先理解を進めるのは無理だと思った。その後は大学院も、研究開発職で就職してからも、科学とは真剣に向き合わずにだましだましやっている。

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【転載】自分のお給料を作るということ

この記事は、2016年6月8日に旧サイトで書いた記事を転載しました。


先日のGOBOの会のパネルディスカッションで、お蔵入りになった質問がある。それは「(今の仕事で)何が一番大変でしたか?」という問いで、これは自分の中で明確な答えがある。「自分のお給料を作る」のが一番大変だよ!!超超超大変!!だからまた長いやつ書いた。こんなこと書いていいのかー?(気にしてない)

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【転載】農業について最近考えていること

この記事は、2016年5月21日に旧サイトで書いた記事を転載しました。


先日、農学系サークルのOBOG会(通称GOBOの会、ゴボー?)主催の就活生向けイベントに参加させてもらった。農業に関わる各業界から若手社会人が集い、どんな仕事をしているか、何を感じているか伝え合うイベントだった。生産者は少なくて、小売、食品、農協、インフラ、金融、行政、種苗や資材などのサプライチェーン上流、果ては広告や法曹、ベンチャーまで。規模の割に幅広い守備範囲で、学生側にはめっちゃお得だったと思う。僕は学生時代、環境系サークルに所属していたので、農学系サークルは存在さえ知らなかった。OBOGじゃないのに誘ってもらって、今関わっている業界の知り合いが増えて、自分にとってもお得な機会になった。

パネルディスカッションに声をかけてもらって、超短い時間だったけど、自分の働き方のアッピールをした。農家に勤めてるけど生産しない。代わりに経営をアップデートする。特殊だし、あんまり例がないし、それなりに興味持ってもらえたように思う。さわりだけでも面白がってもらえるのであれば、深く踏み込む時間をもらえれば、もっと具体的に提供できる価値があるような気がした。そういう機会を作ることにもう少し積極的になってもいいかもしれない。

学生と色々話した中で、核心的だと思ったやりとり。「(僕)農業の現場に踏み込むの楽しいよ」「(相手)それ絶対おもしろいです。日本の農業に必要です」「(僕)じゃあ現場に出てみたいと思う?」「(相手)えーと、それはちょっと、、、(収入低そう)(不安定そう)(大変そう)」ってなる。結局、生産者の立場に立つには、蛮勇と言えるほどのリスクテイクが必要な雰囲気になる。無難に、農家を「支援」しようという考えになり、周辺業界に就職する。農学部生も非農家出身なら就農しないのが既定路線。僕も学生時代にはそう思ってた。周辺の、農業界全体を支えるような上流側もしくは下流側、行政やサービス業のほうがスケール感があり、付加価値も高くて、そのために大学で勉強してるつもりだった。でも、それって本当なのかな?本当ならなんでそういう構造なんだろう?っていう問いが頭に引っかかって、GOBOの会の帰り道でよくよく考えた。農家のことを助けたいけど、農家みたいな生活水準は敬遠するってどういうことなんだろう?

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